小池都政を日々追ってみる

小池百合子都知事になって東京都の何がどう変わるのか具体的に調べてまとめていくのが目標

第2回都政改革本部のオリンピック・パラリンピックについてまとめ

第2回都政改革本部会議内でのオリパラについてのまとめです。

まずは基礎事実の確認、オリパラの運営主体は都庁やJOCではなく組織委員会である。
組織委員会の97.5%は都が出えん(寄付)している。都の役割は組織委員会のサポート。組織委員会が資金不足に陥ると都がその分を負担するという都市協定がIOCと結ばれている。IOCの支持を受けて組織委員会が運営を取り仕切る構造となっている。過去の大会を見てみると組織委員会は民間からお金を集め運営するわけだがだいたい2割~4割を民間から、残りは公的資金の投入でまかなっている。運営の主体は民間であるが公的資金が多く投入されているイベントである。まずはこの様な説明が調査チームからなされました。

複雑な構造になっていると言うか組織委員会がいくら赤字を出しても都が(税金で)補填する決まりとなってしまっているようです。基本の説明が終わったところで続いて施設の話になりました。

施設については恒久施設と言っていわゆるオリパラが終わった後も壊さずに使っていく施設。これを7つ作る予定だそうです。一方、仮設施設というものもあってこちらはオリパラ開催中だけ使って後で解体する施設になります。こちらの仮設施設については詳細はまだ決まっていないそうです。

では総額いったいいくらかかるのか調査チームが調べた所、まだ分からないことが多くあるという前提ですがこのままいけば3兆円を超えるだろうというものでした。

内訳は新国立競技場 1645億円 選手村 954億円 恒久施設 2241億円 
ここまでが現状おおまかに決まっているもので合計4840億円です。

仮設施設およびオーバーレイに 2800億円
オーバーレイとは既存の施設にゲートや観客席をつけたりすることのようです。
ここまでがハード部分ですでに7640億円です。

続いて輸送、セキュリティ、育成、大会運営等のソフトの部分を同じ先進国であるロンドンを元に計算したところ1兆2000~1兆6000億円程度、これで合わせて2兆はすでに超える模様です。さらに地震やテロ対策のさらなる強化、オーバースペック気味の発注等を加えた予想で3兆を超えていくのではないかという事でした。

調査チームの提案としてはまず恒久施設2241億円の見直しと仮設施設とオーバーレイ2800億円の役割分担を早く決めたほうがいいのではという提案がされました。あくまでも提案なのでこれによって小池都知事がどういう判断をしていくのかが注目ポイントとなります。

続いて恒久施設の7つの内もっとも予算の高い3つの施設、海の森水上競技場、オリンピックアクティクスセンター、有明アリーナについて調査チームからの報告がありました。

ます海の森水上競技場ですがカヌー、ボートを行う施設で予算491億円、一部競技者からは海上での競技開催に反対、ランニングコスト等のオリパラ後の具体的な収支計画は決まっていないが国内大会の4割をここで行い31万人の集客を見込む予定だそうです。もし宮城や長良川等の他の競技場に移せば150億程予算が軽くなるという試算も資料に載っていました。

次にアクアティクスセンターですが主にシンクロや水泳競技に使われる施設で予算683億円。IOCでは12000席あればいいそうですがなぜ20000席も作るのかが分からないとのこと。既存の施設を改修する可能性も考えた方がいいとのこと。大会後に席を減築するコストが182億円かかること。減築によって毎年2億円のコスト減になるそうだが2億円の為に182億円をかけるのはおかしいのではとのこと。そもそも最初から15000席程度にする等の席数の再検討が提案されました。

有明アリーナについてですがバレーやバスケットを行う施設になり予算404億円、コンサート等で底堅い需要がありレガシーの観点からも需要はありそうだと。立地に課題があるのと工事費用のコストダウンがまだできるのではということでした。

以上がオリパラ調査チームからの報告でした。

 

3兆円かかったとしてもオリパラ後の国際大会や都民の利用によってランニングコスト以上のお金が生まれていけば問題はないのでしょうが、恒久施設の多くが臨海部にあり、駅から遠く都民の利用は不便だったりと言われているのでそこもなかなか難しそうです。ボートやカヌーの日本での登録競技者数は1万5千人もいないみたいで水泳の登録競技者数の12万人を大きく下回ります。その少ない競技人口の競技に491億円。ランニングコストでさえとても回収できなさそうな気がします。アクアの座席数にしても20000席という根拠がわからない数字。これは小池都知事が言うレガシーやワイズスペンディングという観点から見れば負の遺産でとても非効率な税金の使い方の気がします。にどういう判断を下すのかとても注目しています。

長くなったので続きは次回にしようと思います。